季節の変わり目になると、体調の変化や気持ちの変化を感じることが多くなります。
中でも春が始まる前から春の季節というのは環境の変化や新しい生活が始まるという外的要因も重なり、心身の不調を感じる人が多いと言われており、「春バテ」と呼ばれています。
2020年にウーマンウェルネス研究会が調査した「春バテ」に関する調査によると、3月から5月に体調面での春バテを感じると回答した人が男性が60.4%、女性が73.7%、精神面での春バテを感じると回答した人が男性が47.4%、女性が56.9%という調査結果が出ています。
参照:https://digitalpr.jp/r/38033
春になると体調の不調や心の不調を感じることが多い原因は様々ですが、根本的な予防策として自律神経を整えるということが良しとされています。
今回は春バテの予防策に最適なアロマとハーブを選定しました。
まず、春バテとはなにか?そして春バテになる理由は何か?
春バテになると思われる原因・理由は以下のものになります。
1.寒暖差
冬(12月~2月)と春(3月~5月)の寒暖差を比較すると、平均で7.6度の差が生じます。
しかしながら、世界的な気候変動の影響により、その年ごとに寒暖差の変化が生じるため、現代では通常よりも寒暖差の変化が大きい・予測がつかないという場合があるため、人間の心身が追いつかないことがあり、春バテの原因を加速させているという結果になっています。
2.うつ冷え
うつ冷えとは、「冷えを感じやすい人が心の不調を感じやすくなる」というものです。冬の寒い季節に体が冷えやすくなりますが、その影響で自律神経そのものにも影響が出ます。
この状態で暖かい春の季節を迎えた場合、自律神経の拮抗作用が上手に働けず、特に交感神経優位の状態が続きやすくなります。
(※拮抗作用:交感神経と副交感神経のプラスマイナスの相反する作用)
3.気圧の変化
気圧の変化とは、その名の通り「高気圧と低気圧の入れ替わる」ことであり、この入れ替わりによって自律神経そのものにも多大な変化をもたらします。気圧の変化というものはその日の天候に大きく左右されますが、雨天で例えるならば、雨が降っている時・雨が降る前・雨が降った後それぞれ気圧の変化が移り変わりします。
4.日照時間の変化による寝不足
日照時間は太陽が見えている時間のことを指し、これは季節によって大きく変わります。例えば、夏は長い時間、とても眩しく太陽が光っています。
つまり、日照時間がとても長く、秋になると太陽が見える時間が極端に少なくなる=日照時間がとても短いので、それが原因で心身の不調が多くなります。
それとは反対に、冬は日照時間がとても短いですが、春になると長くなることが原因で心身の不調が多くなる=春バテになりやすくなります。
自律神経を調整するためには、適切な季節、適切な時間、そして適切な場所で陽を浴びることも大切です。
5.花粉症
花粉症は春バテとは無関係ですが、体質的なストレスが重なると心身のバランスが崩れることが原因で春バテになりやすいとされています。
アロマとハーブを活用して自律神経を整える
春になる前の今の季節にできる予防策として、アロマテラピーとハーブで自律神経を整えることをしてみましょう。
1.沐浴(入浴)に最適なアロマ
ラベンダー
アロマテラピーといえば万能精油のラベンダーです。ラベンダーは神経系統に対してのアプローチに強く、心の鎮静をもたらします。ラベンダーはとても多くの品種があります。
- 真正ラベンダー
- フレンチラベンダー
- ラバンディン
- スパイクラベンダー
- イングリッシュラベンダーなど
上記のようにたくさんある種類の中で、沐浴に適しているアロマは、
- 真正ラベンダー
- イングリッシュラベンダー
- フレンチラベンダー
になります。
ラベンダーは香りの揮発速度が遅い「ベースノート」と呼ばれる部類に入り、香りの持続性は約6時間ほどありますので、少量でも沐浴を楽しみながら、温熱作用と共に心のバランスを取れる薬理作用が体感できます。38度前後のお風呂に精油を3滴~5滴入れて20分ほどゆっくり浸かると効果滴です。
2.ハーブティーでリラックスする
カモミールティー
カモミールティーはリラックス効果がとても高いことで知られています。習慣的に摂取をすることによって心のストレスの軽減が期待できます。
カモミールティーはりんごのような甘くて爽やかな香りが人気で、ほのかな苦味が飲み続けるとやみつきになる不思議なハーブティーです。
アロマとハーブを使った花粉症対策
春バテになる原因の中のうちの一つである「花粉症」の予防対策ができるアロマブレンドををご紹介します。
1.ユーカリ + ラベンダー + ペパーミント
ユーカリ・・・呼吸器系の炎症や免疫強化、去痰作用があり、すっきりと清涼感がある。血液循環を促す。
ラベンダー・・・抗菌、除菌、抗ウイルス、消炎作用が高い。リラックス作用もあり
ペパーミント・・・クールダウンして炎症を鎮める。鼻詰まり、リフレッシュ、眠気にも効果があり。
2.レモン + ティートリー
レモン・・・心理的なトラブルの解決、リフレッシュ効果
ティートリー・・・免疫賦活作用、抗菌作用、抗ウイルス作用
春バテ予防は早めに行って気持ちよく迎えましょう
人は良くないと感じる変化だけではなく、良いと思う変化や成長の兆しを感じる時にもストレスを感じやすくなり、心身の不調が出ます。
特に春は新しい環境や新しい住まい、そして新しい人などの様々な変化が起きる季節であり、頑張らなければいけない時に心身の不調が起きてしまうことが起きます。
そうならないためにも、今の寒い季節から対策を行って、季節の変わり目を楽しみ、そして新しい季節を迎えられるようにしましょう。
うのか/アロマセラピスト