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気象病の基礎知識

気象の変化がストレスに?体調が悪くなるメカニズム

季節の変わり目は寒暖差や気圧の変化が起こりやすい時期です。気圧が下がったり上がったりすると、内耳にある気圧センサーが脳に気圧の変化を伝え、その情報に対して自律神経が反応して、様々なストレス反応がおこります。
自律神経気象病内耳ストレス
気圧変化によって自律神経のうち交感神経が刺激されます。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は心身を緊張させる方向へ作用する神経です。
自律神経副交感神経バランス
交感神経の興奮は、慢性痛を増強させる効果があります。
もともと持っていた痛みの症状が悪化するのです。
こうした経緯で気象変化によって身体への不調があらわれます。

本来、人間の身体は暑い・寒いなど外部環境の変化によるストレスにある程度耐えられるようになっています。そのバランスを司るのが自律神経です。その自律神経を正常に作用させるには、暑い場所なら汗をかくことが必要です。しかし、空調が完備された環境で暮らしていたり、夜更かしで睡眠のリズムが乱れたりしていると、自律神経が整いにくくなってしまいます。
その結果、気象の変化についていけない身体になってしまうのです。

気象病の症状を緩和する方法

気象病症状緩和頭痛ーる
気象の変化による不調を緩和するには、頭痛―るなどの天気予報アプリで事前に症状が出そうな時期を知って備えておくとよいでしょう。自分がどの頭痛のタイプか知り、症状に合わせたケアをするようにしましょう。あなたの頭痛タイプ診断を活用してみてください。

片頭痛の場合だと、肩が急に重くなるとか、あくびが出るとか前兆が起こるのでそのタイミングで薬を飲むと、頭痛の大きい噴火を小さい噴火で抑えられます。

緊張型頭痛の場合は、頭痛薬を飲むよりも、身体を動かすほうが良いです。

座ってずっと同じ姿勢で仕事をしていることで痛くなってくるので、5分でも10分でもいいので身体を動かしましょう。
温めることもおすすめです。薬に頼り過ぎず、頭痛を未然に防ぐということも重要です。

また「今日は頭が痛くなるかもしれない」と心がまえをしておくと安心感にもつながります。日本人は痛みを我慢する傾向があるで、痛くなったら我慢しないで薬を飲んだり、身体を休めることも大切です。

薬物乱用頭痛に注意

薬物乱用頭痛気象病
しかし、痛くなるのが怖いからといって、頭が痛くなる前に薬を飲むことが習慣化し、ラムネのように薬をたくさん飲んでしまう、「薬物乱用頭痛」が大変問題になっています。ひと月に15錠以上の薬を飲んでいる場合は要注意です。
心配な場合は、かかりつけ医、頭痛の専門医に相談してみましょう。

慢性頭痛患者の多くは、医療機関を受診せずに、薬局で買った薬で対処しているのが現状だそうです。

頭痛ぐらいで医療機関を受診するのは躊躇するという人もいるかと思いますが、頭痛は怖い病気のサインの場合もありますので、まずは医療機関を受診してみましょう。
自己判断ではなく、正しい判断と適切な治療を受けることで頭痛の回数や頻度が減り、驚くほど生活の質が改善されるようになります。

医療機関を受診する前に頭痛があった日を記録しておきましょう

医療機関を受診する前に、いつから症状が続いているのか、自分の頭痛の起こりやすいパターンなどを記録しておくと、問診で医師に伝わりやすくなります。ぜひ頭痛ーるアプリを記録の際に活用してみてください。

この記事の監修者



舟久保 恵美
慶應義塾大学医学部神経内科非常勤講師/医学博士/保健師/健康気象アドバイザー

名古屋大学環境医学研究所にて、天気と痛みの関係について研究し、医学博士号を取得。
日本で唯一の低気圧頭痛を専門にする産業保健師(現在、内田洋行グループ企業の従業員の健康管理を行っている)。