うつ病は症状や特徴などからさまざまな呼び方をされ、その一つに季節性うつ病と呼ばれる季節型感情障害があります。季節性うつ病は特に思い当たるストレスの原因がなく、特定の季節だけに起こるうつ病で、冬に現れる「冬季うつ病」と夏に現れる「夏季うつ病」があります。
夏季うつ病の主な症状
夏季うつ病の主な症状には、食欲低下、不眠、気分の落ち込み、不安感、精神的不調などがあります。夏バテと症状が似ているため、気づかれないことも多いようです。
夏季うつ病の原因
夏季うつ病の原因として下記が考えられています。
・強い日差しや暑さによる過度の疲労感
・暑さによる栄養の偏った食事や不規則な食事
・空調の影響よる自律神経の乱れ
・睡眠不足
なお、女性は男性に比べて3倍ほど夏季うつ病になりやすいという特徴があります。
夏季うつ病の予防
・日光
夏の日差しにより疲労感が増えますので、日光の浴びすぎに注意してください。
・室内の温度
冷房を我慢して暑い室内で過ごしたり、冷房で冷やしすぎた室温にならないように、過ごしやすいと感じる温度に調整してください。
・食事
冷たい飲み物や食べ物ばかりとらないように意識し、肉や卵、チーズなどのたんぱく質を積極的に食べるようにしてください。
栄養が偏らないようにバランスの取れた食事を心がけ、規則正しく食事をとるようにしてください。食事を抜くと自律神経の乱れにつながります。
・睡眠
規則正しい生活を心がけ早めに就寝するようにし、睡眠不足にならないように心がけてください。
就寝前にスマホを見ると自律神経が乱れやすく、睡眠に重要なホルモンが十分に分泌されず、質の良い睡眠が取れなくなります。その結果、うつ病を引き起こしやすくなりますので十分注意してください。
【参考サイト】
・新宿ストレスクリニック 医療と心の話 夏季うつ
・たわらクリニック 症状解説 うつ病の種類
・総合南東北病院 健康情報 こんにちわ うつ病100万人時代
飯山 隆茂
気象予報士/健康管理士
気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。