カテゴリー
ライフスタイル

秋に始めたい!きのこでダイエットのやり方・注意点とは?


木々の葉も色づき始め、すっかり秋も深まってきました。秋は食べ物もおいしく、風がさわやかで、とても過ごしやすい季節ですよね。
カロリーも気にせずにお腹いっぱい食べてダイエットしたい! というそこのあなた。
秋の最強フード、きのこを使ったダイエットを取り入れてみませんか?

ここが最強!きのこがダイエットにいい理由

きのこは、低カロリーだというけれど、ただそれだけなのでは?
いいえ、きのこには低カロリーということ以外にも、ダイエットに適した効能があるのです。

たとえば、どのきのこにも共通して豊富に含まれるのが食物繊維。
ダイエットの大敵でもある便秘の解消に一役買ってくれます。
また、食物繊維は「かさ効果」といって、満腹感を持続させてくれる効果もあります。
空腹との闘いになりがちなダイエットも、満腹感が続けば、我慢いらずで続けられそうですね。

それではいったい、どんなきのこがどのようにダイエットに効くのか、詳しくみていきましょう。

マイタケ


食感がよく、香り高いマイタケ。
数あるきのこの中でも、マイタケにはダイエットに効果的な成分が豊富に含まれています。

食物繊維はもちろん、特筆すべきなのが「MXフラクション」という、マイタケだけに含まれる成分。
この「MXフラクション」は体内に蓄積された内臓脂肪を減らしてくれ、脂肪を溜めにくくしてくれると言われています。
ちなみに「MXフラクション」の「M」はマイタケの「M」から名付けられたそうです。

まさに、マイタケ独自の痩せる成分なのですね。

しめじ


ホイル焼きに、鍋物に欠かせないのが、しめじ。
こちらはなんと一袋(約100g)あたり18キロカロリー!
栄養もたっぷりで、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、さらには、肝機能を高めて新陳代謝をよくしてくれる、オルニチンが豊富に含まれています。

エリンギ


歯ごたえがよく、味にくせがないので、老若男女問わず大人気のエリンギ。
エリンギには、体内の余分な水分を排出し、むくみを解消してくれるカリウムが豊富に含まれています。
むくみ太りしやすいタイプの人におすすめです。

エノキ


安定したお値段で、お財布にもやさしいエノキ。
エノキには、その名も「エノキタケリノール酸」が含まれており、こちらは体内の脂肪を燃焼してくれるという効果があるのだとか。
さらには、リラックス効果が期待できる、GABAも含まれています。
ダイエット中のイライラや、ストレスの軽減にも役立ちそうです。

なめこ


特有のヌルヌルにファンが多いなめこ。
このヌルヌル成分であるムチンには、免疫力を強化し、胃の粘膜を保護してくれる働きがあります。
さらには、腸内の老廃物を排除しやすくしてくれるので、食物繊維と合わせて便秘解消に期待大です。

しいたけ


古くから、不老長寿の薬として重宝されてきた、しいたけ。
栄養価も高く、様々な成分が含まれていますが、乾燥させると、ダイエットに役立つ栄養価が何倍にもアップするという特徴があります。
ダイエット効果を期待するなら、干しシイタケをチョイスしたいところです。

知れば知るほどうれしい、きのこのダイエット効果。
どのきのこにも豊富に含まれるビタミンB2は、髪の毛をつやつやにしてくれたり、美肌を作る手助けをしてくれたりと、美容効果も期待できるようです。

きのこダイエットのやり方

では、きのこはどうやって食べると効果的なのでしょうか。
ただやみくもに、きのこだけを食べていても、飽きてしまい挫折してしまうことでしょう。

おいしくストレスなく続けるには、普段の食事に上手に取り込んだり、高カロリー食材と置き換えたりすることが必要になってきます。

きのこダイエットやり方1.かさまし

たとえば、簡単にできておすすめなのが、きのこのスープ、味噌汁に入れてみること。
きのこにたっぷり含まれるカリウムは、水溶性なのでエキスを逃さず食べられるスープや鍋物にするのが一番なのです。
きのこ自体は低カロリーなので、他の具材を入れたり、味のアレンジをしたりすると、飽きることなく続けられそうですね。

きのこダイエットやり方2.高カロリー食材との置き換え

また、カロリーの気になるお肉のかわりに、エリンギを細かく刻んで麻婆豆腐にしてみたり、糖質の気になるパスタや麺もえのきで代用してみることで、おいしくダイエットができそうです。

きのこダイエットの注意点


最後に、きのこダイエットをする上で、注意をしてほしいことがあります。

きのこダイエットの注意点1.なるべく水で洗わない

きのこは、水洗いしてしまうと風味や旨味が逃げてしまうため、どうしても汚れが気になる場合はキッチンペーパーで軽くふき取ってみてください。
えのきやしめしのような小さなきのこの場合は、クリーンルームで育っているので、いしづきの部分だけカットすればOK。

きのこダイエットの注意点2.油の量に注意

また、調理の際は油の量に要注意。
きのこは油を吸いやすい特性があるので、ソテーする場合は油を少なめに、テフロン加工のフライパンを利用するなど工夫をしてみましょう。

きのこダイエットの注意点3.栄養や食事の偏り

そして、一番気に留めていただきたいのが、きのこスープしか食べないなどの、極端な食事制限はおこなわないこと。
食事量を減らしすぎるダイエット方法は、必ずリバウンドを引き起こします。
バランスのよい食事の中に、一品きのこ料理をくわえるなど、上手に取り入れるようにしたいですね。

きのこダイエットを始めるなら秋の今!


秋がダイエットに適している理由として、まず気温が低く天候が安定していることが挙げられます。
熱中症の恐れがある夏に比べて、外でも安心して運動ができる秋。
湿度も低くなるので、ウォーキングやランニングなど、夏は億劫に感じた運動も気持ちよくできると言えるでしょう。
そして、気温が下がるとダイエットにつながる、嬉しい理由がもう一つあります。
それは、気温が低下するのに反比例して基礎代謝は上昇するということ。
基礎代謝とは、何もせずただ寝転んでいるだけでも消費されるエネルギーのことですから、秋になったら、普通に生活していても、それだけで痩せやすくなると言えるのです。
ちなみに、一年で気温がもっとも低くなる冬は、寒すぎて血流が悪くなるためダイエットに最も適した季節とは言えません。
また、春は最低気温が高めになることが多く、夏とそれほど基礎代謝は変わりません。
まさに涼しくなり始めた秋こそが、一年で一番痩せやすい季節と言えるのです。

痩せやすくなる秋は、栄養たっぷりのきのこで、おいしく、我慢なしのダイエットをしてみませんか?

カテゴリー
ライフスタイル

お茶やジュースはNG? 「薬」の服用時、飲んだり食べたりしてはいけないものは?

風邪や頭痛で薬を飲む際、一緒に取る飲み物や食べ物との「飲み合わせ」に注意する必要があるようです。

薬を飲むとき、NGの飲み物や食べ物は?

風邪や頭痛、便秘など何らかの不調をきたしたときに頼りになるのが、「薬」の存在です。薬には、病院を受診して処方してもらう「処方薬」と、薬局などで購入できる「市販薬」がありますが、いずれも「飲むタイミング」「飲む量」「他の薬との飲み合わせ」に注意している人は多いことでしょう。しかし、服用時の飲み物や、相性のよくない食べ物など、服用の際に注意すべき「飲食物との組み合わせ」もあるようです。

ネット上では、「ついついジュースで飲んでしまう」「食べ物は気にしたことなかった」など、さまざまな声が上がっていますが、実際のところはどうなのでしょうか。注意すべき薬と飲食物の飲み合わせについて、内科医の市原由美江さんに聞きました。

硬水と軟水の違いにも注意

Q.薬を服用する際の飲料は、何がよいのですか。

市原さん「薬は『水』か『ぬるま湯』で飲むのが基本です。どの薬もそれを前提に作られているため、その他の飲料で飲んだ場合、予期せぬ副作用や、効果の強弱が出る可能性があります。服用時に避けるべき飲料と薬の組み合わせは次のとおりです」

【お茶、コーヒー+風邪薬、睡眠薬、鉄剤など】

一部の風邪薬にはカフェインが含まれているため、お茶やコーヒーを同時に摂取すると、カフェインの過剰摂取となる可能性があり、お勧めできません。また、カフェインは睡眠薬の効果を弱めたり、風邪薬の効果を強めたりする可能性があるため、お茶やコーヒーの飲用はNGです。

また、お茶に含まれているタンニンは、鉄の吸収を邪魔する可能性があるため、鉄剤を内服する際に飲むのも避けましょう。

【スポーツドリンク、ミネラルウオーター(硬水)+抗生物質】

これらに含まれるカルシウムやマグネシウムが、抗生物質などの成分と反応することで、薬の効果が弱まる可能性があります。ミネラルウオーターの場合、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ない軟水のものは問題ありません。

【牛乳+抗生物質など】

牛乳にもカルシウムが含まれています。スポーツドリンクなどと同様に、カルシウムが抗生物質などの成分と反応すると薬の効果が弱まる可能性があるため、薬の服用時は避けましょう。

【グレープフルーツジュース+降圧薬、脂質異常症治療薬、睡眠薬など】

グレープフルーツジュースは、一部の降圧薬、脂質異常症治療薬、睡眠薬などの服用時に飲むと、効果が強まったり、副作用が出やすくなったりするためNGです。その他のジュースは問題ありません。

【炭酸飲料+胃薬(制酸薬)】

胃薬の中でも「制酸薬」は、胃酸を中和することで、胃粘膜を刺激する胃酸の働きを弱める働きがあります。炭酸飲料を飲むと、この中和反応に炭酸が働きかけてしまうため、胃酸の働きを弱める効果が薄れてしまいます。

【アルコール飲料+さまざまな薬】

アルコール飲料は多くの薬剤の効果を強めたり弱めたりするだけでなく、副作用が出やすくなるため避けてください。

Q.一緒に服用することで、薬の効果・作用に影響が出る食べ物があるのは事実でしょうか。

市原さん「事実です。薬の効果に影響を及ぼす食べ物との組み合わせは数多くあります。代表的なものは次のとおりです」

【納豆+ワルファリン(抗血栓薬)】

納豆や青汁に含まれるビタミンKは、血液の凝固の過程で必要となる栄養成分です。そのため、血液を固まりにくくするワルファリンと一緒に摂取すると、ビタミンKの作用により、血栓予防の効果が弱まってしまいます。

【チーズ・マグロ+抗結核薬・抗うつ薬】

薬によって、これらの食材に含まれるチラミンの分解が妨害されます。そのため、チラミンによる頭痛や発疹、血圧上昇などの副作用が出ることがあります。

【ヨーグルト+抗生物質】

牛乳やスポーツドリンクと同様、ヨーグルトに含まれるカルシウムが抗生物質などの成分と反応することで、薬の効果が弱まる可能性があります。

Q.ちなみに、サプリメントと飲食物の飲み合わせはどうでしょうか。

市原さん「サプリメントは薬ではなく、普段の食事で不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養を補うことが目的です。サプリメントと飲食物の組み合わせで避けるべき組み合わせは特にありません」

Q.その他、服薬における注意点や、意識すべきポイントはありますか。

市原さん「先述の通り、薬はコップ1杯の水か、ぬるま湯で内服することが基本です。飲む水分が少ないと、のどや食道に薬が付着したり、刺激になったりして、炎症を起こしてしまうことがあります。薬を飲むタイミング、量は指示に従いましょう。薬のことや飲み合わせで疑問や不安があれば、薬をもらうときに薬剤師に相談してください」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)
医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。