春が近づく今、天気予報と一緒に花粉の飛散情報を伝えるようになってきますよね。
わが国では花粉症は今では国民の4分の1、約2500万人にまでなっているそうです。
もはや「国民病」とも言われるほど、花粉症患者数は年々増加傾向にあります。
花粉の飛散がピークとなるこの時期にはいろいろな花粉症対策・花粉症予防の情報が出てきますよね。
今回はつらい花粉症を少しでも軽減するための対策グッズについてまとめてみました。
今は花粉症じゃないけど、これから発症する可能性は?
花粉症とは本来、無害であるはずの花粉を異物として起こるアレルギー。
「自分は花粉症ではないから関係ない」と思ってしまいがちですが、これまで発症していないからといって「今後も発症しない」という保証はどこにもないそうです。
大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を産生する可能性が高くなります。スギに対する抗体をたくさん産生すると、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなります。また、これまで軽症で花粉症であることに気がつかなかった方も、花粉を鼻からたくさん吸い込んだり、目に入ったりすると、花粉症の症状が強くなります。花粉になるべく接しないことは重要なことです。
厚生労働省
と厚生労働省も注意喚起を促しています。
スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ、シラカバなど花粉が飛散しているところでは、誰でもなる可能性があります。花粉症の予防対策としてはなるべく体内に花粉を入れないようにすることがよいそうです。
花粉症予防対策
上記のとおり、花粉症対策としては花粉を体内に入れないことが重要となるそうです。
もうすでに花粉症の症状が出てしまっている場合、体質が起こす病気なので、一度発症してしまうと自然治癒することはないそうです。
ただし、薬、対策グッズや日常の習慣などで症状を緩和することは可能なようです。では具体的にどういった対策があるかみていきましょう。
花粉症の対策1:花粉の侵入を防ごう!
さきほどから何度もふれていますが、大量の花粉を浴びる環境にいると、発症のリスクは高くなります。
花粉は浴びないことしたことはありません。そうはいっても2~3月にかけて外出をすれば、花粉を吸うことは避けられませんよね。
花粉の飛散時期は外出を控えるのが一番ですが、現実的に難しいものです。
そこで、外出時はなるべく花粉を吸わない工夫をしてみましょう。
マスク・メガネで目と鼻からの侵入をブロック
外出時は鼻、口、目への花粉侵入をブロックするために、マスクとメガネを付けましょう。
メガネはレンズと顔の隙間を塞ぐガードのようなものだと、さらに効果大です。
SWANS(スワンズ) 花粉用メガネ 大人用 カバーが取り外しできる
参考価格:¥3,295
マスクの他にも花粉を防ぐ方法は?
花粉症のシーズンといえば、マスクですよね。
マスク以外にも花粉の侵入を防ぐ対策をするとより効果的です。
アレルブロック 花粉ガードスプレー
参考価格:¥1,045
顔、髪、洋服に花粉を付きにくくするスプレーというのもあります。
1日肌や髪に1回スプレーするだけで花粉をつきにくくしてれます。
気になる場合は重ねづけしてもOKだそうです。メイクの上からも使えます。
アレルシャット 花粉 鼻でブロック
参考価格:¥809
こちらは鼻の穴に塗布することで鼻の奥の粘膜へ到達するアレルゲンの量を減少してくれるクリームです。
医薬品ではないので、お子様や妊婦さんにも使えるのが嬉しいところですね。
口コミは見ると「これがないと生きていけない」なんて声もありました!
ミントの香りで鼻がスーっとして気持ちいいそうです。
木製 天然毛 馬毛 洋服ブラシ(花粉・ホコリ)
¥1,320
玄関に入る前には髪、顔、洋服についた花粉をはらってから入るようにしましょう。
ブラシを使ってはらうのがおすすめです。
洋服はツルツルした素材、ポリエステル・ナイロン性のもを選ぶと花粉が付きにくいです。
二ットなど、ウール素材は花粉が残りやすいので、この時期は避けましょう。
また飛散量が多い11~16時の時間帯は外出を避けられるように予定を組めるといいですね。
花粉症対策2:室内で花粉を広げない
帰宅後はしっかり手洗い・うがいをしましょう。
特にうがいは、のどに入った花粉を除去するのに効果的と言われています。顔についた花粉もしっかり落とすようにましょう。
花粉を家に入れないように洗濯物は部屋干しするのがいいでしょう。布団もこの時期は外に干すのは控えたいところ。換気をするときは窓を全開にするのではなく、小さく開け、さらにカーテンを閉めて花粉の侵入を防ぐようにしましょう。
空気清浄機を置いておくのもよいそうです。
また空気が乾燥していると室内に入ってしまった花粉が広がりやすくなるので、加湿器を使って湿度をあげておくのもおすすめだそうです。
花粉症対策3:薬・サプリに頼る
いくら花粉の侵入を防ぐように工夫をしても、100%花粉の侵入を防ぐことは至難の業。
花粉症の症状が出てしまい、熟睡できない、集中できずにつらい症状が続くというなら、薬に頼るのも1つの手です。
花粉症は毎年のことなので、製薬会社もデータを蓄積し、改良を重ねているので、薬もどんどん進化しています。
外用薬は症状が出てから!
点鼻、点眼の外用薬は症状が出始めてから使うといいそうです。
飲み薬・サプリは花粉シーズンの少し前から
飲み薬・サプリはその年の花粉症予測などに注意しながら、シーズンが始まる少し前(1~2週間前)
から飲み始めるのがおすすめだそうです。
アサヒカルピスウェルネス(株)が開発したアレルケアを飲んで今年は花粉症が楽になったという声もあります。※1アレルギー症状を緩和すると言われている「L-92乳酸菌」を配合したサプリだそうです。
子ども用もあり、舐めたり噛んだりできるタブレットタイプなので、おやつ感覚で気軽に取り入れられそうですね。
毎年季節の変わり目はつらい…という方は試してもいいかもしれませんね。
花粉症対策4:ハッカ油を取り入れる
花粉に伴う不快症状の鼻づまりが出てつらい…今すぐなんとかしたいというときにおすすめなのがハッカマスク。
スプレーは50cmほど離して、マスクの外側にハッカ油スプレーふきかけると、マスク全体に広がって簡単にハッカ油マスクができます。
※ハッカ油が目や鼻に入ってしまうと刺激が強すぎるため直接目や鼻の粘膜に当たらないように注意しましょう。
マスクがない!という場合はハッカ油をアロマディフューザーで焚くのもいいですね。
アロマディフューザー 卓上加湿器
参考価格:¥2,290
鼻がつまって集中できなくて、イライラする…そんなブルーな気分もハッカ油の清涼感が癒してくれるはずです。
ハッカ油は花粉症時だけでなく、風邪の予防・対策にも使えますよ。
詳しくはこちら
【薬剤師監修】風邪の喉からくる人、鼻からくる人、熱からくる人この違いとおすすめの市販薬
薬以外にも花粉症の新しい治療法も!
これまでは花粉症への抵抗力を強くするために花粉エキスを注射で投与し、免疫をつけていく「減感作療法」という免疫療法も行なわれてきたそうです。
この療法の場合、こまめな通院が必要で、注射をしなくてはならないので、続けられない人が多かったようです。
これらの欠点を改善したのが、「経口免疫療法(けいこうめんえきりょうほう)」だそうです。
文字通り、花粉エキスを口から摂取していく免疫をつける治療法です。
特に舌からエキスを吸収させる「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」は自宅でも服用できるようになりました。
治療薬を処方できるのは、許可された医師のみで3年以上の継続服用を推奨されています。
初めての服用は、医療機関で医師の監督のもとで行う必要がありますが、2日目からは自宅で服用できるそうです。(※少なくとも1ヶ月に1度の受診が望まれます。)
こまめに医療機関を受診するのが難しいという方は試してみてもいいかもれません。
花粉症対策:まとめ
花粉の時期は、できるかぎり花粉を浴びないようにして、3食バランスよく食事をとって規則正しい生活を送ることが重要だそうです。
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花粉症の時期にとりたい食べ物、避けたい食べ物とは?
まずは花粉の予防対策を万全にし、そして症状が出ているなら、受診してお薬に頼るようにしてみるとよいそうです。
※1 学会でも、アレルギー症状を緩和する「L-92乳酸菌」という話は確かに出てきているそうですが、それを病院側がすすめる段階には至っていません。まだまだ研究段階だそうです。(2015年時点の情報)
出典:ママニティ/子どもの花粉症予防と対策
参考:的確な花粉症の 治療のために(第2版).pdf – 厚生労働省