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気象病に関する気象用語

2023年梅雨予想

2023年の梅雨入りの現状と予想は
平年では沖縄地方で5月10日ごろに、奄美地方では5月12日ごろに梅雨入りを迎えますが、今年の梅雨入りは少し遅れていました。5月18日に全国にさきがけて沖縄と奄美で梅雨入りが発表され、沖縄では平年より8日遅く、奄美では平年より6日遅い梅雨入りとなりました。

本州の梅雨入りは6月に入ってからと見られていましたが、台風2号の影響もあり梅雨前線が押し上げられて九州北部~東海で5月29日に一斉に梅雨入りとなりました。近畿や東海では5月の梅雨入りは10年ぶりのことでした。九州南部では翌日の30日に梅雨入りとなりました。

その後、6月8日に関東で梅雨入りとなり、北陸、東北南部、東北北部では6月11日に梅雨入りを迎え、梅雨のない北海道を除いて全域で梅雨入りとなりました。

今後、梅雨期間中は梅雨前線の活動が活発となり、東~西日本を中心に大雨となり、平年より降水量が多くなる恐れがあります。
気温は6月は肌寒いような日もありますが、平年より高く蒸し暑くなる日が多くなりそうです。熱中症に注意をしてください。

◆2023年梅雨入り(6月15日現在)

地方 2023年予想 平年
沖縄 5月18日頃 5月10日頃
奄美 5月18日頃 5月12日頃
九州南部 5月30日頃 5月30日頃
九州北部 5月29日頃 6月 4日頃
四国 5月29日頃 6月 5日頃
中国 5月29日頃 6月 6日頃
近畿 5月29日頃 6月 6日頃
東海 5月29日頃 6月 6日頃
関東甲信越 6月 8日頃 6月 7日頃
北陸 6月11日頃 6月11日頃
東北南部 6月11日頃 6月12日頃
東北北部 6月11日頃 6月15日頃

昨年2022年の梅雨入りはどうだった?平年の梅雨入りは?

昨年は沖縄や北陸、東北地方で平年より早い梅雨入りとなり、その他の地域では1週間~10日程度遅い梅雨入りとなりました。

平年では5月中旬頃に沖縄や奄美で、5月末頃に九州南部で、沖縄から1ヶ月遅れの6月上旬以降に順次本州の残りの地域でも梅雨入りを迎えていきます。
北海道では、「蝦夷梅雨」という言葉があり、梅雨を思わせるような曇りや雨の降る時期もありますが、梅雨前線が北海道付近まで北上する事はほとんどなく、梅雨の現象がはっきりしないため、北海道では梅雨がないとされています。

◆昨年と平年の梅雨入り

地方 2022年 平年
沖縄 5月 4日頃 5月10日頃
奄美 5月 5日頃 5月12日頃
九州南部 6月10日頃 5月30日頃
九州北部 6月11日頃 6月 4日頃
四国 6月11日頃 6月 5日頃
中国 6月11日頃 6月 6日頃
近畿 6月14日頃 6月 6日頃
東海 6月14日頃 6月 6日頃
関東甲信越 6月 6日頃 6月 7日頃
北陸 6月 6日頃 6月11日頃
東北南部 6月 6日頃 6月12日頃
東北北部 6月 6日頃 6月15日頃

ちなみに梅雨明けは、九州から東北南部にかけて史上最早の6月での梅雨明けを当初は発表し、記録的に早い梅雨明けと言われていましたが、のちの検討で1ヶ月弱程度時期を遅らせ、7月下旬の梅雨明けとなりました。

2023年の梅雨明けはいつごろ?


2023年は平年より遅い梅雨入りになるところがあるものの、平年並みになるところが多くなる予想ですが、梅雨明けの時期についての傾向を解説していきたいと思います。

平年の梅雨明けは、太平洋高気圧の勢力が増すと、梅雨前線も北上していき平年では沖縄や奄美で6月下旬ごろに梅雨明けを迎えます。本州では7月中旬~下旬ごろに梅雨明けを迎えて、本格的な夏へと季節は移っていきます。

2023年の梅雨明けは太平洋高気圧の本州付近への張り出しはそれほど強くなく、梅雨前線の北上は平年並みの予想です。梅雨明けは平年より遅いところがありますが、平年並みか平年より早い梅雨明けとなるところが多くなりそうです。

◆2023年梅雨明け予想

地方 2023年予想 平年
沖縄 6月中旬 6月21日頃
奄美 6月下旬 6月29日頃
九州南部 7月上旬 7月15日頃
九州北部 7月中旬 7月19日頃
四国 7月中旬 7月17日頃
中国 7月中旬 7月19日頃
近畿 7月中旬 7月19日頃
東海 7月中旬 7月19日頃
関東甲信越 7月中旬 7月19日頃
北陸 7月中旬 7月23日頃
東北南部 7月中旬 7月24日頃
東北北部 7月下旬 7月28日頃

まとめ

6月11日に北陸や東北で梅雨入りし、全域で梅雨入りをむかえました。

梅雨時期は梅雨前線の活動が活発なため、大雨に注意が必要になるとともに気温は高い日が多く蒸し暑く不快な日が多いでしょう。

梅雨明けは各地で平年並みか平年よりやや早い梅雨明けになりそうです。

梅雨入り、梅雨明けの傾向について解説していきましたが、現時点での予想となっており、今後の予想で変わる可能性がありますので、常に最新の気象情報を利用して梅雨を乗り切ってください。

【梅雨とは何?】

梅雨(つゆ)とは、晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる気象現象で、また、その期間をさします。
晩春~夏ごろには、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に梅雨前線ができます。この梅雨前線の生成には、ヒマラヤ山脈による偏西風の蛇行やオホーツク海高気圧が関係しています。

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この記事の監修者


宮本 大平

気象予報士を取得し十数年にわたり予報業務や「お天気.com」の運営などに従事。ウィンタースポーツが好きな二児の父。
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火曜・水曜は真冬並み! 気温変化激しく、ヒートショック予防を

ヒートショックの危険度_20230220更新

【気象予報士解説】

今週も短い周期で天気が変化し、気温のアップダウンが大きくなります。21日(火)~22日(水)にかけては、ほぼ全国で真冬並みの厳しい寒さとなり、ヒートショックの危険度も警戒レベルのところが多くなるでしょう。23日天皇誕生日には、いったん気温は上昇しますが、週末は気温がやや低下し、北日本や東日本を中心にヒートショックの危険度が再び高くなる予想です。

この先、2月末から3月にかけては平年より気温は高めで春の歩みは加速しそうです。朝晩と日中の気温差が大きくなるため、春先にかけてもヒートショックにはお気を付けください。まだまだ水温も低い時期です。冷たい水に触れると血管が収縮して血圧が急上昇します。寒い日の手洗いや洗顔はお湯を使い、洗車など水仕事や雪かきの際も血圧の変動による体の不調にご注意を。

◆ヒートショックの危険度解説は、今回の更新で最終回となります。

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